「多文化共生」という言葉は、いまや政治家や企業そしてNGOと、誰彼を問わずに使われる便利なスローガンとなっている。しかし、耳触りのよいこの言葉は、真意を問われることなくいつの間にか社会に流布していったのではないだろうか。「そもそも共生とは何なのか」、「多文化とは何を示しているのか」、「共生社会が実現すればどうなるのか」を、いま一度きちんと捉え直そうというシンポジウムが5月18日、都内で開かれた。
5月18日(日)、東京・麻布台にて(撮影すべて筆者)
題して「官製『多文化共生』を問う〜NGOは植民地主義・民族差別を超えられるか〜」。パネリストは金迅野(キム・シンヤ)氏(川崎市ふれあい館職員)と、樋口直人氏(移住労働者と連帯する全国ネットワーク・国際人権部/徳島大学教員)。司会は〈NGOと社会〉の会代表・藤岡美恵子氏。