12月6日夜、名古屋市中区栄バスターミナル北広場で「名古屋・世界人権デーパレード実行委員会2008」主催の世界人権デー60周年記念イベントが実施された。寒波到来で冷え込む街を足早に通り過ぎる人が多く、熱心に支援を訴える声が、経済不況とはいえ、まだまだ豊かで華やかな都心のイルミネーションにこだましていた。
世界地図で人権侵害があった国の上にろうそくスタンドを置いた(名古屋市栄で12月6日、筆者撮影)
「国連人権宣言」は1948年12月10日に国連総会で採択された。しかし、それとはまだ程遠い環境にある東南アジアや近隣諸国からの在日外国人の団体などの代表が、それぞれが抱える人権問題や難民申請問題、研修生制度などの現状を、切せつと訴えるスピーチから集会は始った。
主催者の1つ「わやグループ」メンバー・岩脇丈夫氏から渡された「アムネスティ・インターナショナル日本」の資料をもとに、この集会について話を聞いた。
日本人支援者が作ったアピールカード
まず、ここにあるように「世界人権宣言で定められたとおり、すべての人の人権が尊重され守られる世界を目指し、活動する国際的なボランティア団体」です。「重大な人権侵害の実態を調査し、告発し」世界的な世論を喚起すること。さらに「人権を侵害された被害者に法の裁きを求める」などの活発な人権救済活動を行っています。
今日は特に、この地方に多いビルマ人、フィリピン人、中国人の在名人権団体のメンバーがたくさん参加しています。この集会やパレードで訴えたいことは経済不況などいろいろ厳しい状況の日本ですが、それでも人権ではとても恵まれています。
遠い国のことだと思わないで、人権について関心を持って欲しい。ひとごとだと思わないで、いつ自分のことになるかわからないので、ふだんから人権を意識して欲しい。人権侵害はいつ身に降りかかるかわからないということを伝えたいのです。
日雇い、派遣、パートと日本人も苦しいが、在日の人もひどい搾取の対象になっている。
集会後「今朝、入管の収容所から仮釈放されたんです」というフィリピン人3人組、その支援者というカンパ箱を抱えたフィリピン人母子、難民不認定取り消し訴訟中のビルマ人難民たちと支援グループ、チベットや中国、韓国の方と、ほとんど外国人の参加者が、賑やかな鉦とドラムの楽隊を先頭に英語やビルマ語のスローガンで街を行く人たちにラップ調で訴えるパレードで都心を一周した。
「警察に捕まらず、自由にパレードができる日本って本当にうらやましい! こんな自由が私たちの国にも欲しいんです。ただ生きるだけでなく自由が欲しいんです。ぜひ応援して下さい」と記者に語りかける方。「わたしたちみんな今日1日、食べて生きるだけです。在日でも、普通の人間として普通に暮らせるようにして欲しいんです」という方。そんな彼らには、苦難のなか「未来に賭ける」笑顔があふれていた。
(下の写真はクリックで拡大します)
月始めの週末、人出でにぎわう繁華街をパレード
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フィリピンの窮状を訴える横断幕
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誰でも自分のことで手いっぱいが現実。どれだけの人に声が伝わるか?
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