黒々と「変」を書き上げた森貫主。清水寺の奥の院。写真ははいずれも清水寺で12月12日午後2時すぎに撮影。
今年の漢字を一文字で表そうと公募した字は「変」になった。漢字の日の12月12日京都・清水寺で森貫主が1.5mの色紙に黒々と揮毫した。
昨年は食品偽装などを反映してマイナスイメージの「偽」が選ばれた。今年はプラス、マイナス面を示す「変」が公募数の約5%を占めて第1位となった。
揮毫されたことしの漢字「変」。
「政治の変」
首相が変りすぎる日本。変革を呼びかけたアメリカ大統領選
「経済の変」
金融不安。株価、円高などの大変動
「生活の変」
食の安全への意識の変化と物価高の生活変化
「気候の変」
気候異変による地球温暖化やゲリラ豪雨などの天地異変
「未来への変」
ノーベル賞やオリンピックのふんばりに時代変化のきざし
応募者は上記のことがらから世相を感じて「変」にした人が多かったようである。未来志向のプラス「変」もあるが概してマイナスイメージの「変」に右往左往したことがうかがえるのでは。
奥の院に広げられた応募のはがきなど。総数11万1,000人。
ちなみに応募総数は11万1,208人。1位が6,031人。以下「金」「落」「食」「乱」「高」「株」「不」「毒」「薬」(順位順)となった。これらの漢字は今年に限っていえば、国民を苦しめた事柄ばかりを連想させてしまうものだろう。
揮毫した森貫主は「世の中の政治・経済・社会が変化して欲しいという願いを感じます。そのためには一人一人が、自分自身が変らないといけないのでしょう。しかし基本がぶれてはならないのではないでしょうか」と話された。
大色紙は清水寺のご本尊・千手観音像に奉納し、読経があがった。ことしの「変」の世相が清められ、新年が明るい年になることを願ってのものだという。年末まで本堂で公開される。
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