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インターネットでの認証方法として最も普及している方法はユーザーID及びパスワードによる認証である。しかし、この認証方法の安全性はパスワードが破られないことに依存する。破られにくいパスワードを設定することは可能であるが、利便性とのトレードオフになる(適切なパスワード 2009/11/07)。 このため、パスワード以外の認証方法と組み合わせた二要素認証(Two-Factor Authentication)によるセキュリティ強化が行われている。 二要素認証の発想は決して突飛なものではない。現実世界でも銀行のATMを利用する場合にはキャッシュカードと暗証番号の両方が必要である。インターネット上の認証でキャッシュカードに相当するものとして電子証明書がある。これは公開鍵暗号を利用して検証する証明書であり、パスワードのみの認証に比べ、より確実な認証方法となる。 この電子証明書を格納するデバイスとしてUSBトークンやICカードがある。本記事では両者のメリット・デメリットを分析する。 USBトークンは機器のUSBポートに挿すだけで使用できる。また、デバイス自体に鍵のようなイメージがあり、利用者が馴染みやすい。他方、デメリットとして、ICカードよりも高価であり、USBポートのある機器でしか利用できない。 これに対して、ICカードは既存の証明書(学生証、社員証、キャッシュカードなど)と同じ形態で、利用者が管理しやすい。また、USBトークンよりも安価である。さらに機器への差し込みが不要な非接触式も可能である。非非接触式のICカードの例にJR東日本のSuicaがある。ICカードのデメリットは機器にICカード読取り機が必要なことである。 学校や企業など組織が電子証明書デバイスを配布する場合、安価なICカードが優勢であった。既存の学生証や社員証と同じ形態であり、出席確認や入退室管理などへの応用にも向くためである。しかし、専用の読取り機が必要なICカードに対し、現在ではUSBポートの付いていないパソコンはほとんどない状態である。今や「USBポートのある機器でしか利用できない」というUSBトークンのデメリットは意味をなさなくなってきている。このため、今後はUSBトークンの利用も増大すると予想される。 |