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臓器移植にみるメディアの感動物語を疑う

笹井健次2004/01/20
他人のお金を使って、順番を飛ばし、目的を達して帰って行く日本人。
ニュージーランド 医療 NA_テーマ2
 よくテレビ番組でみることですが、臓器移植をしなければ命が助からない人が、莫大な金額の移植費用の寄付を募ります。そして、海外の手術で命が助かり、日本に帰ってくる。誰もが喜ぶことだと思います。

 しかし、私が聞いた話では、ニュージーランドでは、このような日本人の行為をいやがっている人もいるそうです。何故なら、臓器移植を受けるニュージーランドの方々は、自分や家族が稼いだお金で、しかも順番を待っているのに、よその国からやってきて、他人のお金を使って、順番を飛ばし、目的を達して帰って行くからです。

 もし、私がニュージーランド人で、私や私の家族が臓器移植を受けるしか命が助からないなら、日本人のこの行為に怒りを覚えるでしょう。

 なぜマスコミは、こうした事実を報道しないのでしょうか。寄付金で臓器移植をし、尊い命が助かったという感動物語を報道すると、視聴率が取れると考えているとしたら、情けないことだと思います。こんな行為を嫌っている人たちもいることに配慮しないと、島国根性から抜け出せないのではないでしょうか。もっと世界に目を向けたいものです。

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