ニュースTOP
暮らし
地域
選挙
政治
世界
メディア
文化
ビジネス
写真
コラム
特集
編集便り
JanJanTOP
ザ・選挙
映画の森
イベント
TV JAN
TOP
>
特集
>
ザ・職人
ザ・職人:手縫いにこだわる革の魔術師 奥居次郎
2007/05/16
店内から一段高くなったスペースが製作工房になっています。
写真はオーナーでもあり職人の奥居次郎氏。
「
手作り鞄JIRO
」の奥居次郎さん(32歳)を訪ねました。奥居さんが現在の場所にショップを兼ねた工房を開いたのは1999年12月です。小さい頃からものづくりに興味があった奥居さんは、高校を卒業し一度は大学進学を目指しましたが、ものづくりが諦め切れず、たまたま目にした雑誌に載っていたオーダーカバン店の広告を切り抜き、その情報を基につてを頼りながらその店に受け入れてもらったのが19歳のときでした。
鞄職人を目指して
フジイカバン店
に1年在籍した後、下北沢にある「
シルバーダラー
」でも約10年修行を重ねました。「シルバーダラー」は、革製品と銀細工を組み合わせた作品作りが知られており、奥居さんも自ずと銀細工の工法を学ぶことになり、今では自工房でもベルトの飾り、バックルなどにその手法を生かしています。
道具の美しさと機能性にも目を見張ります。研ぎや持ち
手の工夫など奥居さんのこだわりがここにも表れてい
ます。
単純にものづくりが好きだというだけではなく、子供の頃から工作や絵を描くことが大好きで、また、他の人に比べても一番上手だったといいます。革を選んだきっかけは、「かなりあいまいでものづくりが出来ればという発想でたまたま最初に出合ったのが革だった」といいます。「JIRO」では、既製品よりも
完全フルオーダー
の製品作りを中心にしています。お客様の要望を訊きながら、プロとしてのアドバイスを的確にすることが重要です。革の性質と作るものとの兼ね合い、出来上がったときの機能性、洗練されたデザイン性なども奥居さんは視野に入れてアドバイスをします。
デザイン画から型紙起こし、縫製などもすべて奥居さんが中心になり、それを
奥様の夏子さん
がいっしょに支えます。奥居さんは「革製品の中でも洋服と靴以外は、幅広く挑戦して行きたい」と意気を語りました。工房はお店と一続きになっていて、お店から工房の中も見渡せるように作られています。お店と工房は一段高い段差で仕切られています。奥居さんは、製品作りを“手縫い”にこだわってそれを大きな柱にしていますが、裏の始末などミシン縫いが必要な箇所も当然あります。工房の中には、革専用のミシンの他、革漉き専用機もあります。細部の仕上げは筆箱に入るくらいの“カンナ”なども使います。使う道具の美しさにも目を見張ります。奥居さんは使い勝手のいいように
道具もかなり自分で手作り
しています。
お店に足を踏み入れると、作品の質
の高さに見惚れます。
革を革漉き機にかけるときや、ミシンで縫うとき、また糊貼りのあと木槌でこんこんと叩く作業や縫い目を印付けする作業のときにもかなり大きな音が出ます。“
手縫い
”が売りの奥居さんの工房でひときわ目を引くのは“糸”の美しさです。革の色と糸の色の取り合わせによっても出来上がった作品の表情はかなり違い、糸選びも大切なデザインの要素のひとつです。ブランド品にも決して引けをとることのない上質で洗練された仕上がりに目を見張ります。製作が中心ですが、修理などの相談にも気軽に応じています。
「製作に追われる毎日ですが、これからは自分の発想で作った銀細工をあしらった革作品も含めてギャラリー展開出来たらいいですね」と、夢も持っています。
●工房案内
千葉県中央区松波2ー19ー5
(JR西千葉駅北口徒歩5分)
TEL 043-254‐3332
火曜休 11:00〜19:00
工房の棚には、たくさんの革がスト
ックされています。
手縫いにこだわる「JIRO」では糸選
びも作品の仕上がりのセンスを左右
する大切な要のひとつです。
大きなテーブルの上には、手帖ケー
スやサイフ、ベルトなどの展示品の
他に写真で作品を見せてくれます。
(松下桧見子)
◇ ◇ ◇
市民記者からの提案により、企画された特集「ザ・職人」。様々な技を紹介していきます。(編集部)
ご意見板
この記事についてのご意見をお送りください。
(書込みには会員IDとパスワードが必要です。)
[一覧表示]
[ツリー表示]
メッセージはありません