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「米国大学(院)学位商法」の危険性(7)「胡散臭い」学位

メアリー加藤2005/10/07
社会的に通用しない学位を発行している大学の理事に、財界を中心とする錚々たる人物が「博士」として登場している。公人たるもの、胡散臭いことに巻きこまれるのは危険なことである。
米国 大学 NA
 衆議院選挙が終わった。当選議員の中には「国連大学客員教授」を名乗り、「胡散臭い」と週刊誌で指摘されている人物もいる。(『週刊新潮』9月29日号)

 学歴・肩書が有効なのは古今東西を問わぬ人間の性(さが)によるのであろうが、今まで見てきた「健康」「命」にかかわる「学位」と同様、政治家、教授など世の中をリードする公人にあっては、「李下に冠を正さず」を貫き、「胡散臭い」言動は慎まねばならない。

 学歴詐称でいえば、1992年に新間正次参議院議員が「明治大学入学」が有罪判決で辞任した。それから1996年の衆議院選挙で落選したが繰上げ当選の可能性ありということで、「コロンビア大学出身」が疑われたサッチーこと野村沙知代氏がワイドショーをにぎわした。近くでは「ペッパーダイン大学卒業」が疑われ、2004年9月に衆議院議員を辞任した古賀潤一郎氏の例が記憶に新しい。

 さて、選挙関連で言えば、2003年4月の東京都都知事選挙に立候補したドクター中松氏(写真上)は「大学副学長」と公報した。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2003/03/20d3sa00.htm

 氏のHPにあるプロフィールには
・米国ドクター・中松ワールドユニバーシティー大学総長
・米国ニューポートアジアパシフィック大学(ハワイ)理事長
・米国ニューポートアジアパシフィック大学(カリフォルニア)副学長
・米国ニューポートアジアパシフィック大学(日本)ドクター中松経営学部創立者
と明記されている。これらの学校は、いずれも『Bears’Guide』で「Not-Beautiful(胡散臭い)」と指摘されている学校である。

 ロサンジェルス市から車で約1時間南下すると、美しいリゾート地、ニューポート・ビーチがある。そこにNAPU(Newport Asia Pacific University)の本校があるというので訪ねた。カタログにも出ている、素晴しいオフィスビル(写真中央)の一室。ところが、そこには受付嬢がいるのみで、同校の人間はおらず、いわゆる秘書サービスの無人事務所であった。

 そして2003年、上記ドクター中松の都知事選立候補と同じ時期、なんの前触れもなく、NAPUは突然その名前をアナハイム大学(カリフォルニア)とランバート大学(ハワイ)に変えた。

 その日本校(以前は新宿の秘書サービスであったが、現在は南青山に転居している)の看板からもNAPUの名は消えている(写真下)。

 さて驚くべきことに、アナハイム大学では「同窓会理事」として、財界を中心とする錚々たる人物が卒業の際のキャップとガウン姿で「博士」として掲載されている。冒頭に述べたごとく、「公人」たるもの、胡散臭いことに巻きこまれるのは危険なことである。

 ここでの最大の問題は、同校が「正規のAccreditation認定」を受けていないことである。つまり、「社会的に通用しない学位」を発行しており、むしろ「認定を申請しないこと」を誇らしく訴えている。

 「本学はカリフォルニア州私立大学・職業教育局の学位授与当局の下に修士号を授与することを認められています。本学は現在、いかなる認定協会に対しても認定を申請していません」
http://anaheim.edu/business/about/about.html

 ところが、これと矛盾することに、同校(AnaheimおよびLambert)はワシントンにある認定組織、DETC(遠隔教育研修委員会)に「新規申請」をしている。Bear博士が「胡散臭い」とした同校を、DETCがどのように判定するか、注目に値する。

※筆者注:本稿は公平中立を期する為、公表されているURLに基づいています。リンクの扱いについては、CRICの見解を参考にしています。内容には十分配慮していますが、事実誤認などあればご指摘ください。
◇ ◇ ◇
「米国大学(院)学位商法」の危険性(7)「胡散臭い」学位
「(米)大学副学長」を公報した都知事候補(2003年)
「米国大学(院)学位商法」の危険性(7)「胡散臭い」学位
大学本部(無人の秘書サービス)のあった立派な雑居オフィス・ビル(2003年)
「米国大学(院)学位商法」の危険性(7)「胡散臭い」学位
日本校の案内板(南青山)

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[11727] イグノーベル賞受賞のドクター中松
名前:浜地道雄
日時:2005/10/15 07:46
ドクター中松に関して、偶々「松村博のNEWSな顔」(10月9日)のイグノーベル賞受賞の記事が面白い。
http://www.janjan.jp/nigaoe/0510/0510090563/1.php
(ユーモアの)国際的センスということに触れて、「ワタシは笑えないなあ。」と
あります。
その通り。
これはIgnoble(下品な、くだらない、不名誉な、卑しい)の駄洒落です。
要するに「馬鹿馬鹿しいったらありゃしない」という「皮肉たっぷり」の賞なのですが、
このブラック・ユーモアを「侮辱」と取るか、「栄誉」ととるかは受賞者の感性ということになります。
http://www.hankyu-com.co.jp/books/_ISBNfolder/ISBN_04100/04109_ignobel/ignobel.html

ハーバード大で授賞式をするというのが又アメリカ的なブラック・ユーモアでもあります。
つまり、本題に関連していえば「ハーバード大でやるからまともだ」と(日本的に)素直に解釈してはいけないわけです。
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