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「米国大学(院)学位商法」の危険性(8)「認定機関」そのものが胡散臭い

メアリー加藤2005/10/08
自由の国アメリカでは、大学そのものだけでなく大学を認定する機関ですら、いわばお手盛りで設立できる。「認定」されているからきちんとしている大学だとは言えないのだ。
米国 大学 NA
 学位商法に関する筆者の取材にあたり、長年このテーマを追及しているBear博士は「学位商法の歴史は700年昔に遡る課題」とメッセージを寄せてくれた。

 日本において話題になったのは、1960年中頃に設立された「特許大学」事件である。総額十数億円を取得、結局1980年12月、警視庁に摘発された(もっとも、日本の法律上は、肩書き詐称という軽犯罪法違反であった。その奇怪な商法については『騙す人ダマされる人』取違孝昭著・新潮社、に詳しい)。

 さて、時は経ち、近年、アメリカ製の「パテント大学」がお目見えした。『Bears' Guide』によると、この大学は2000年2月、Paracorpなる株式会社によってハワイに設立された。

 看過できない同校の最大の問題点は「認定Accreditation」である。沿革には「2001年7月大学認定団体WAUC(World Association of Universities and Colleges)より認定」とあるが、前述のBear博士はWAUCを「非常に疑わしい」と指摘し、以下のごとく解説している。

 「アシャー博士によって1992年設立され、ネバダ州の秘書サービスから運営されている。認定機関と名乗っているが、一般に認められる原則(GAAP:Generally Accepted Accreditation Principles)を外れた団体である」
(なお、本連載(5)にて伝えたイオンド大学もWAUCの認定と記している)

 ここが重要なのだが、「自由の国アメリカ」では、大学そのものだけでなく、「認定機関」ですら、いわばお手盛りで設立できる。そうなってくると、同校の売り物である次の3点も学位商法的要素が感じられ、色あせてくる。

(1)アメリカのMBAを日本にいながら日本語で取得できる
(2)講座は土曜日に限定しているが、それでも最低1年で米国MBA取得が可能
(3)実社会での実務経験を評価し、最大90%の単位が免除される

 その冷静な目で見ると、同校については大きな疑問が浮かび上がってくる。東京事務所もマンションであり、その郵便受けはどうしたことか、「空」の状態である。(写真上、中)

 学長の佐藤富雄氏のプロフィール(理学博士、医学博士、農学博士)は注目に値する。まず、ユニオン大学教授とのことだが、『Bears' Guide』によるとこの大学は、ロサンジェルスに住所をもつ「疑わしい大学」である。そしてもう1点は、スピール・ハーレ大学教授。同大学はルーマニアの私立大学(写真下)だが、同氏の肩書きは(正規の教授ではなく)「客員教授」。実際に教えることはなく、最後に来たのは3年ほど前、との現地からの情報を入手した。このほかにも多様な活動をされていて素晴しい人生を歩まれているようだが、どうにも引っかかる。

 そしてまた、驚かされるのは同大学の立派な「主任・副主任教授」リスト。主任教授として名前が挙がっている日本総合研究所の理事、高梨智弘氏をはじめ、これらの錚々たる「教授」「講師」は、同校の認定Accreditationを巡る「胡散臭さ」を承知なのだろうか?

※筆者注:本稿は公平中立を期する為、公表されているURLに基づいています。リンクの扱いについては、CRICの見解を参考にしています。内容には十分配慮していますが、事実誤認などあればご指摘ください。
◇ ◇ ◇
「米国大学(院)学位商法」の危険性(8)「認定機関」そのものが胡散臭い
普通のマンションが「アメリカの大学の東京事務所」
「米国大学(院)学位商法」の危険性(8)「認定機関」そのものが胡散臭い
しかし、郵便受はカラ
「米国大学(院)学位商法」の危険性(8)「認定機関」そのものが胡散臭い
佐藤氏が「教授」というルーマニアの大学

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[11871] アメリカ・パテント大学および学長である佐藤富雄氏について
名前:万城目純
日時:2005/10/19 00:15
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