|
東京で「500円DVD」シリーズを見かけた。昔の名画がキラ星のごとくならんでいる。「映画評論家、水野晴朗氏が総監督・解説」とのこと。ここで考えされられる。 同氏の経歴には、倉敷芸術科学大学教授(映像学)Ph.D/大阪芸術大学客員教授/郵政大臣賞受賞/警察庁長官表彰。加えて、アメリカ社会学博士、警察学・芸術学博士とある。 この博士号は、昨年話題となった「次世代ファーム研究所」の堀代表や法の華三法行の福永法源元代表が「購入」したのと同様、“胡散臭い(Not Beautiful)”パシフィックウエスタン大学(PWU)のものである。 一連の事件の際、水野氏はPWUの学位証(右写真上)を示しながら、テレビのインタビューでこう答えたそうだ。「これ読んで下さい。ドクター・オブ・ポリス・サイエンスになってるでしょ? ズバリそのものですよね」(出典:有名映画監督も困惑)。そこに、罪の意識がないことが問題なのである。 このPWUについては、以前にも拙稿にて、早稲田大学の吉村作治前教授のことを取り上げた。1998年7月5日号『サンデー毎日』「通用しないアメリカ製学位が売られている」にて吉村作治教授は「あれはシャレで取ったんです。広告が載ってたから興味本位で取った」と応答をしている。 折しも、ニュースによると、同氏は3月31日付けで早稲田大学を退職、ソフトバンクなどが設立準備を進めている「日本サイバー大学」(すべての講義をインターネットを通じて行う)の学長に内定した由。(参考:ソフトバンクのサイバー大学、学長にエジプト考古学の吉村作治氏が内定) さて、さらに又、ここで考えさせられる。長く大学教育の現場にあって、まして、大学の長となる以上、この「学位問題」の重要さは百も承知しているはずである。「若気の至り」であったならあったで、それを認め、反省し、この種の学位商法の危険性を説き、公人として「けじめ」をつけるべきであろう。幾多の研究実績に基づき、これからの大学運営が期待されるだけに、「頬かむり」は許されない。 ※筆者注:本稿は公平中立を期する為、公表されているURLに基づいています。リンクの扱いについては、CRICの見解を参考にしています。内容には十分配慮していますが、事実誤認などあればご指摘ください。 ◇ ◇ ◇
関連記事:
「米国大学(院)学位商法」の危険性―「頬かむり」 |