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「米国大学(院)学位商法」の危険性――吉村作治博士への期待

メアリー加藤2006/05/10
日本サイバー大学の学長となる吉村博士は、かつて取ったおかしな学位の問題性を認め、反省し、この種の学位商法の危険性を説き、公人として「けじめ」をつけるべきであろう。
日本 大学 NA
 東京で「500円DVD」シリーズを見かけた。昔の名画がキラ星のごとくならんでいる。「映画評論家、水野晴朗氏が総監督・解説」とのこと。ここで考えされられる。

 同氏の経歴には、倉敷芸術科学大学教授(映像学)Ph.D/大阪芸術大学客員教授/郵政大臣賞受賞/警察庁長官表彰。加えて、アメリカ社会学博士、警察学・芸術学博士とある。

 この博士号は、昨年話題となった「次世代ファーム研究所」の堀代表や法の華三法行の福永法源元代表が「購入」したのと同様、“胡散臭い(Not Beautiful)”パシフィックウエスタン大学(PWU)のものである。

 一連の事件の際、水野氏はPWUの学位証(右写真上)を示しながら、テレビのインタビューでこう答えたそうだ。「これ読んで下さい。ドクター・オブ・ポリス・サイエンスになってるでしょ? ズバリそのものですよね」(出典:有名映画監督も困惑)。そこに、罪の意識がないことが問題なのである。

 このPWUについては、以前にも拙稿にて、早稲田大学の吉村作治前教授のことを取り上げた。1998年7月5日号『サンデー毎日』「通用しないアメリカ製学位が売られている」にて吉村作治教授は「あれはシャレで取ったんです。広告が載ってたから興味本位で取った」と応答をしている。

 折しも、ニュースによると、同氏は3月31日付けで早稲田大学を退職、ソフトバンクなどが設立準備を進めている「日本サイバー大学」(すべての講義をインターネットを通じて行う)の学長に内定した由。(参考:ソフトバンクのサイバー大学、学長にエジプト考古学の吉村作治氏が内定

 さて、さらに又、ここで考えさせられる。長く大学教育の現場にあって、まして、大学の長となる以上、この「学位問題」の重要さは百も承知しているはずである。「若気の至り」であったならあったで、それを認め、反省し、この種の学位商法の危険性を説き、公人として「けじめ」をつけるべきであろう。幾多の研究実績に基づき、これからの大学運営が期待されるだけに、「頬かむり」は許されない。

※筆者注:本稿は公平中立を期する為、公表されているURLに基づいています。リンクの扱いについては、CRICの見解を参考にしています。内容には十分配慮していますが、事実誤認などあればご指摘ください。
◇ ◇ ◇
「米国大学(院)学位商法」の危険性――吉村作治博士への期待<BR>
水野氏のPWU学位
(日本テレビ『ザ・ワイド』 インタビュー)
「米国大学(院)学位商法」の危険性――吉村作治博士への期待<BR>
吉村氏の魅力溢れる著作例

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[24872] 既にお聞き及びかもしれませんが、産経新聞に
名前:江口征男
日時:2007/02/19 17:08
メアリー加藤さま

 お聞き及びかもしれませんが、
昨18日の産経新聞のナント1面に「ニセ学位」の記事が載っていました。念のため。
 いまのところWEB記事にはありませんが、06年12月の記事2本はありますので、
読者の便宜に供します。

061230記事
非認定大学の博士号 吉村作治学長も取得

>引用開始
 早稲田大学元教授で「エジプト博士」として知られる吉村作治・サイバー大学学長(63)が、米国の非認定大学「パシフィック・ウエスタン大学(PWU)ハワイ」の博士号を取得していたことが29日、分かった。(中略)
 吉村氏は平成6年、週刊誌の広告を見てPWUハワイ東京事務局を訪問。「ハワイ州の認定を得ている」と説明され、ハワイにある校舎の写真を見せられた。30万円を支払い、英文の論文を提出。7年に博士号を授与されたが、肩書に使ったことはないという。
 取材に対し「助教授歴7年のとき、同僚から博士号がないと教授になれないといわれた。早大で博士論文を書いていたが、自分の力が世界で通用するか試したかった。DMとは知らなかった」などと話した。
 吉村氏は昭和61年に早大文学部の非常勤講師、62年に人間科学部の助教授に就任。同学部教授になったのは平成10年で、11年に早大理工学部で博士号を取得している。
>引用終わり

061210記事
“ニセ学位”販売横行 文科省が「安全リスト」作成へ

061230記事の記事で、
「(06年12月)29日、分かった。」とありますが、ずっと昔の週刊新潮(?だったと思いますが)
に載っていました。
 それで、私のHP、
くたばれ!家相・風水
の(1)とるにたらない迷信 に

「※購入博士号:
 エジプト考古学の早大教授吉村作治氏の博士号も“購入博士号”であると,たしか週刊新潮にでていました。そのころ『実績があるのに教授に昇任できないない』ことが,週刊誌で話題になっていましたっけ。
 そんなことでは“エジプト”の研究実績にキズがつきかねません。」と書いています。

 これは2000年にアップしていますから、それよりかなり前に記事としては出ていたはずです。
せっかく取材した、産経新聞の記者には申し訳ありませんが、初耳ではありません。
 なお、産経の記事を、「PWUの“博士号”によって教授に昇格できた」と行間を読んだのは私だけでしょうか。


 ともかく、NHK、産経新聞、フジテレビ系列と報道していますが、他のメディアでもどんどんやってほしいものです。
[18503] (かじめでなく)けじめ(訂正)
名前:メアリー加藤
日時:2006/05/11 11:07
タイトル、ミスタイプしました。

ともあれ、ここアメリカは「自由の国」、は何でもあり。
それを無条件に鵜呑みにする傾向がある日本を心配してます。
[18502] かじめ
名前:メアリー加藤
日時:2006/05/11 10:33
杜慶史さん、

コメントありがとうございました。
「良き日本人市民」がどのようにお考えになるのかがわかり、参考になります。
「学位商法」なんて、文部科学省という「管轄者」がいる日本では考えられないことですね。

教育現場にある吉村氏の場合、その罪を「知らなかった」はずはない。「確信犯」であるところが問題です。

>日本社会の評価システムに欠陥があるようにも感じます。
米国製「胡散臭い通信教育」(=博士号、修士号販売)はサイバー(インターネット)時代とあって、国境を超えて日本に進出してます。
これを犯罪として長年追及してるDr. Bearによると「学歴詐称はローマ時代から存在する」としており、要するに日本だけの問題ではなく、人間の性(さが)の問題でもあります。
「アメリカの大学」というだけで有難がる日本(人、社会)が無防備に過ぎます。

>どう「けじめ」をつけるか?
これはご本人がお決めになることです。
サイバー大学の長という公人として、「罪の意識はなかった」と「頬かむり」をするわけにはいかないと思います。
「過去の不明と反省」を公表し、世に警鐘を発することで十分だと私は思います。

>水野氏の博士号を同列に扱われているようですが、
>該当の論文をご覧になられたのでしょうか?
「論文」は提出せずとも、金で買えます。
そこをご理解いただかないと、「胡散臭さ」がお分かりに
ならないでしょう。
文中にある、「次世代ファーム研究所」の堀代表や法の華三法行の福永法源元代表、水野氏と吉村氏の博士号は「同列」です。

[18489] どんな「けじめ」が必要ですか?
名前:杜慶史
日時:2006/05/11 04:04
> 加藤様
初めて知り、勉強になりました。

私は、吉村作治前教授を好きな者として、そのような経緯があるのであれば、ぜひなんらかの「けじめ」をつけて欲しいと思います。
とは言え、恐らく私の求める水準の「けじめ」と加藤様の求める水準では異なるものであろうと思います。
反省する素振りじゃ駄目ですよね? 加藤様や読者の方々はどのような「けじめ」の内容を求めてらっしゃるのでしょうか?

また、一点気になったのは、水野氏の博士号を同列に扱われているようですが、該当の論文をご覧になられたのでしょうか?
評価方法に疑問がある(論文1本で何が評価できる?)点はさておき、もし認められるだけの能力があるのなら、低価格で通信という方式により博士号を取得しても問題ないように思います。

どちらかというと、博士号をありがたがって、どの大学でどんな研究を重ねているか評価しない日本社会の評価システムに欠陥があるようにも感じます。
...難しい問題ですね。
[18483] 同感です
名前:江口征男
日時:2006/05/10 12:39
メアリー加藤さま

 毎回、興味深く読ませていただいているだけでなく、私の3つめのHP「くたばれ!家相・風水」 http://www.geocities.jp/kutabare_kaso_fusui/にもリンクを張らせていただいています。
 文部科学省はこのような問題に、なぜ手をつけないのか不思議でなりません。
 吉村氏の件は、早大としても一流大学の名が汚されると思うのですが・・・。
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