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私はこれまで『JanJan』で「『米国大学(院)学位商法』の危険性」というシリーズを紹介してきたが、その中で取り上げた学校ではないか、と、知人から7月29日付けの『読売新聞』に掲載されたアナハイム大学の広告写真が送られてきた。(右写真上) その公表されているURLを見る限り、答えは「Yes」、つまり、アナハイム大学はBear博士の指摘による「Not beautiful(胡散臭い)商法」である。 奇しくも、送られてきた朝刊にあった「児童英語教師養成コース」の広告(右写真中)によると、これは「J-Shine=小学校英語指導者認定協議会」の認定講座の由。「だから『小学校英語指導者資格』取得に有利!」とある。ネットで検索すると、同「認定協議会」はランバート大学を「登録団体」としている(検索結果)。活発なシンポジウムも開催された由。このランパート大学は、前述のアナハイム大学と姉妹校である。(参考記事) 英語教育界にも学位商法の危険性が及んでいるのかと、「小学校英語」に関連してネットで検索していくと、大津由紀雄編著『日本の英語教育に必要なこと―小学校英語と英語教育政策』(慶應義塾大学出版会)という本の著者の1人に「教育学博士」が紹介されている。 それによると、東京コミュニティスクールの校長をしておられる市川力氏が、2003年にハミルトン大学で教育学のPh.D.(博士号)を取得したことや、NHKの英語教育番組「えいごリアン3」の企画委員であることが書かれている。 同氏はNHKのテレビ番組『クローズアップ現代』や、フジテレビの『ニュースJAPAN』などにも出演して「小学校英語」についてコメントしているという(同校HPより)。 ところがこのハミルトン大学も、Bear博士によれば「Not beautiful(胡散臭い)」であり、非常に興味深いことに、昨年6月15日に、CBSニューズの『60分』という番組で「Diplomas For Sale=学位商法」として追及されている(リンク先画面右の「Video」をクリックすると再現できる)。 また、日本では右脳式訓練による子供教育(英語)本が多数出ている。そうした本の著者の1人、七田眞氏は「米国ニューポート大学日本校教授」であるようだが、この大学も、Bear博士の言う胡散臭い大学である。 関連サイト:http://www.php.co.jp/fun/people/people.php?name=%BC%B7%C5%C4%A1%A1%E2%C3 さらに、同氏が騎士(ナイト)の称号を受けたという(米国)国際学士院は、なぜか秀蓮気功師学院のサイトにある。 国際学士院の傘下のロスアンゼルス市立大学を、Bear博士はやはり胡散臭いとしている。確かにそのHPでは、Accreditation(認定)に関する説明が不明確で、米国の連絡先は私書箱になっている。 因みに、七田眞氏は日本文化振興会の副会長でもあるようで、同振興会が国際アカデミー賞を授与した「催眠館ラディアンス」の代表は、こちらも胡散臭いとされるイオンド大学教授とのことである。 (関連記事:「米国大学(院)学位商法」の危険性(5)) こうして見ていくと、「学校」「教育」「研修」という美名のもと、小島茂静岡県立大学教授の説く「学歴汚染」が進んでいるのではなかろうか? なお、これと同列に扱うのはやや酷ではあるが、『読売新聞』の第一面に英語力テストのTOEICが「世界基準」と広告をしている(右写真下)。しかし、日本と韓国が大部分という現実を「世界基準」とするのには疑問を感じる。(関連記事:「受験者の2人に1人は日本人!?」「TOEICブームの虚実:社会的責任という見方」) 李下に冠を正さず。「教育」ビジネスはあくまでも良心的であってほしい。 ※筆者注:本稿は公平中立を期する為、公表されているURLに基づいています。リンクの扱いについては、CRICの見解を参考にしています(無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか:CRIC)。内容には十分配慮していますが、事実誤認などあればご指摘ください。 |