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米国:心身の苦痛に苦しむイラク復員兵

IPSJapan2007/01/17
ベトナム戦争よりも死亡率は下がったが、イラク戦争から帰還する負傷兵が著しく増え、イラクに従軍した兵士の12%が心的外傷後ストレス障害に陥っていることが明らかになった。
米国 戦争 IPS
【カリフォルニア州サンフランシスコIPS=アーロン・グランツ、1月3日】

 昨年末、イラクで殺害された米兵は、9・11の犠牲者数を上回り、3,000人を超えた。しかし負傷者はこれをはるかに超え、復員軍人省(VA)によれば、15万人以上の復員兵が傷病手当金を受給している。

 カリフォルニア州陸軍州兵のVito Imbascini軍医はIPSの取材に応えて、軍事技術の進歩により、ベトナム戦争および第2次世界大戦時よりも死亡率ははるかに下がったが、胸部や腹部は防護具により守られるものの、四肢のいずれかを切断して帰還する負傷兵が著しく増えていると指摘した。

 ジョージ・ワシントン大学国家安全保障公文書館が入手した文献によれば、「対テロ世界戦争」の復員兵の25%が復員軍人手当局に身体傷害補償および年金給付の申請を行っている。

 また、国防総省の調査で、イラクに従軍した兵士の12%が心的外傷後ストレス障害(PTSD)に陥っていることが明らかとなった。 Veterans for America は、およそ7万人のイラク復員兵がメンタルヘルス・ケアのためVAを訪れていると推定している。

 先月国防総省が発表した新ガイドラインは、心的外傷ストレス障害に苦しむ兵士の再配置を司令官に認めた。米軍紙『スターズ・アンド・ストライプス』によると、「寛解期の精神障害の、または後遺症の症状が任務遂行を妨げることはない」軍人は軍務の対象に検討が可能となる。

 Veterans for Americaの復員兵問題担当ディレクターのスティーブ・ロビンソン氏は、「とんでもないことだ。睡眠薬や向精神薬を使用している兵士が自分の下に配属になったら、彼らに兵器は持たせたくないし、自分のチームには欲しくない。彼ら自身そして他の兵士にとって危険要因となるからだ」とIPSの取材に応えて語っている。

 実際、PTSDと診断されたアフガニスタンからの帰還兵が、自分の部隊がイラクに配属になると聞いた後自殺をほのめかして実家に武器を持って立てこもり、警官に射殺されるという事件がすでに起きている。Veterans for Americaは、復員兵のホームレスの問題も指摘している。イラク復員兵の問題について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=坪沼悦子(Diplomatt)/IPS Japan松本宏美

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カリフォルニア州サンフランシスコIPSのアーロン・グランツより、イラク復員兵の問題について報告したIPS記事。(IPS Japan松本宏美)

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