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イラク北部クルド地方に逃れる教授や学生

IPSJapan2007/02/09
北部クルド地方の5大学は、イラク中西部で激化している暴力から逃れて来た教授や学生で溢れている。
イラク 戦争 IPS
【アルビルIPS=モハメド・A・サリフ、1月26日】

 緊迫した情勢が続くイラク中西部では、何百人もの教授や学生が標的にされており、北部クルド地方の5大学は、そうした暴力の激化から逃れて来た教授や学生で溢れている。

 地方政府機関の統計によれば、2006年初頭から11月までに1,200人近い学生がクルドの大学に編入しており、その数は日々増大するばかりだ。クルドの大学ではすでに不十分な施設に抗議する学生のデモやストライキに頭を悩ませている。

 イラクの学究生活を麻痺させようと狙う組織的なテロ活動が展開されていると、多くの人が考えている。

 1月17日にはバグダッドのAl-Mustansiriyah大学での爆破事件で学生70名が死亡。また昨年11月にバグダッドの高等教育省で発生した戦争始まって以来の最大の拉致事件をはじめ大量拉致事件に、大半の大学が一時的に閉鎖。マリク首相が教育機関の再開を命じたものの、バグダッドの大学生活はかつてなく緊張が高まり、不安定なものとなっている。

 イラクの学者殺害を調査しているNGO「 Brussel’s Tribunal 」によれば、この3年間に250人以上の学者が殺害、数百人が行方不明となっている。

 2004年半ばにバグダッドから北396キロのモースルの大学に逃れ、2005年初頭さらにクルド地方のアルビルの大学に逃れたスンニ派アラブ人のラアド・ヤシーンさん(25)は、「反逆者を罰する」と書かれた紙を貼られ、通りに打ち捨てられた遺体などモースルで目にした悲惨な光景のショックからいまだ立ち直っていないと語る。彼の家族も、シーア派の有力なイラク・イスラム革命最高評議会の軍事部門に関係する民兵によって家を追われアルビルに避難してきた。

 2005年末から2006年初頭のモースルにおけるクルド人とスンニ派アラブ人の対立の激化でアルビルの大学に逃れてきたクルド系のワファ・モスリ(23)さんは、他の多くの学生と同様、クルド語でのコミュニケーションに苦労し、郷愁に駆られるという。

麻痺するイラクの大学生活について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=坪沼悦子(Diplomatt)/IPS Japan浅霧勝浩

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イラク北部クルド地方に逃れる教授や学生
アルビルIPSのモハメド・A・サリフより、麻痺するイラクの大学生活について報告したIPS記事。(IPS Japan浅霧勝浩)

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