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「米国大学(院)学位商法」の危険性―「蟹瀬誠一博士」の周辺

メアリー加藤2008/01/17
 「週刊現代」(1月26日号)の「疑惑博士」リストによると、キャスターでもある蟹瀬誠一明治大学文学部教授は「2000年に『ランバート大学』から名誉博士号を取得」とあり、一方、その経歴には「2000年『ニューポート・アジア・パシフィック大学』から名誉博士号を受ける」とある。
米国 教育 NA_テーマ2
「米国大学(院)学位商法」の危険性―「蟹瀬誠一博士」の周辺 | <center>「蟹瀬誠一博士」ら(アナハイム大学のサイトから)</center>
「蟹瀬誠一博士」ら(アナハイム大学のサイトから)
 「週刊現代」(1月26日号)の「疑惑博士」リストによると、キャスターでもある蟹瀬誠一明治大学文学部教授は「2000年に『ランバート大学』から名誉博士号を取得」とあり、一方、その経歴には「2000年『ニューポート・アジア・パシフィック大学』から名誉博士号を受ける」とある。

 「名誉博士号」は必ずしも学業評価ではなく、有名人、著名人に授与される。しかし、その称号の使い方に注意する必要がある。

 「Not wonderful(うさん臭い)大学」(Dr. Bear)の特徴として、サイトを消去したり改定したりでわかりにくいが、保存されているサイトで解明を試みよう。

 複雑な経緯があるが、「ランバート大学」と「ニューポート・アジア・パシフィック大学(NAPU)」は「アナハイム大学」に吸収され、この3つは「一体」である。
参考:
http://khon.at.infoseek.co.jp/daigaku/napu.html
http://web.archive.org/web/20050828084730/www.anaheim.edu/about/history.shtml

「米国大学(院)学位商法」の危険性―「蟹瀬誠一博士」の周辺 | <center>グッドウイルの「折口雅博博士」も(ランバート大学のサイトから)</center>
グッドウイルの「折口雅博博士」も(ランバート大学のサイトから)
 「蟹瀬誠一博士」は「ドクター中松」や「佐藤綾子博士」「折口雅博博士」ら錚々たる有名人と並んで、ランバート大学アナハイム大学の「同窓会・諮問委員会」としてCap & Gown姿で掲載されている。「蟹瀬誠一博士」は本2008年に新設される明治大学国際日本学部長就任が決まっていると聞く。

 「佐藤綾子博士」については、『「博士(パフォーマンス学)」とは?』を参照。ドクター中松は履歴によるとNAPU(ハワイ)の理事長、かつ、 NAPU(カリフォルニア)の副学長であった。こちらについては『「胡散臭い」学位』記事参照。

「米国大学(院)学位商法」の危険性―「蟹瀬誠一博士」の周辺 | <center>「サンデー毎日」(1998年7月5日号)記事</center>
「サンデー毎日」(1998年7月5日号)記事
 さて、現在のアナハイム大学の学長は英語教育で著名なヌーナン教授である。同教授については下記サイトの後半4に詳しい。
http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2005/04/post_18.html
http://www.nunan.info/

 ここにあるように、同教授の経歴に「1996−Hawthorn大学教授」がある。ちなみに、先般、このHawthorn大学(米国ユタ州)卒業という韓国の有名女優が検察の取調べを受けている。

関連拙稿:
英語教育界に進む汚染
参考サイト:
大学英語教育学会で基調講演
韓国の国立大学とも提携

 さて、「Bears’ Guide」(15版)によると、このHawthorn大学はユタ州とカリフォルニア州に2つあり、前者はDr. Anthony Al-Jamieを通じて「日本で非常に活発に活動していた」とある。同氏は長年日本に在住、遠隔(通信・ネット)教育で英語教室などを主宰しているようである。

 この「遠隔教育」サイトが複雑になっていて、ここでは再現できないが、「Founder’s message(創業者のことば)」をクリックすると、Jamie氏の言葉が出ている。「MBA」をクリックするとアナハイム大学に飛ぶ。「Japanese Teaching(日本語教育法)」をクリックするとアナハイム大学に飛ぶ。「Japanese Teaching日本語教育法」をクリックするとランバート大学に飛ぶ。

 つまり、Jamie氏はHawthorn大学以来、ニューポート・アジア・パシフィック、ランバート大学からアナハイム大学へと一貫して関わっていると思われる。ただ、このサイトは現在は休止中である。

 Hawthorn大学については「サンデー毎日」(1998年7月5日号)の「通用しないアメリカ製学位が売られている」記事に挙げられている。


※筆者注:本稿は公平中立を期する為、公表されているURLに基づいています。リンクの扱いについては、CRICの見解を参考にしています。

 内容には十分配慮していますが、事実誤認などあればご指摘ください。
◇ ◇ ◇

ご意見板

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[32914] きら星のごときMBAセミナー講師
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/22 19:07
ここでのMBAプログラムにきら星のごときセミナー講師リストがあります。


セミナー講師リスト

SAP(日本)、マイクロソフト(日本)のトップなどが登場するようです。
Darren Huston, MBA
Microsoft Japan CEO & President
Steven Birdsall, MBA
SAP Japan COO
[32907] 高校卒・職業訓練
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/22 11:17
大田垣さん、

鋭いご指摘です。
英文で書いてる重要なことを日本語にしていません。


下記に「Post-Secondary(高校卒) and Vocational Education(職業訓練)」とあります。
「Master レベルの学位」としてるわけですが、「Master Degree修士号」と明記してない。
それを日本での告知では「MBA」としてます。
(Master of Business Administration 経営学修士)


アナハイム大学の背景

The University is authorized to grant graduate degrees at the master level under the degree-granting authority of the Bureau for Private Post-Secondary and Vocational Education and currently does not claim accreditation from any private, regional or national accrediting associations.
[32903] アナハイム大学は職業訓練校!?
名前:大田垣好夫
日時:2008/02/21 23:33
メアリー加藤様


アナハイム大学の日本語版サイト上にある「入学要綱」欄を開くと、「運営方針と入学手続きに関して」と題して、この学校の特徴に関する重要なことが、なぜか英語の原文のままで書かれています。
「アナハイム大学での学習から最も成果を得るために」(原文のまま)、いろいろと英文で列挙されている条文の中で、一番大切なのは“Notice Concerning Transferability of Units and Degrees Earned at our School ”と考えますので、少し長くなりますが一部を引用してみました。 “The University does not claim private or regional accreditation…. It is entirely up to the discretion of the college, university or institution for which a student is seeking admission, to decide on the acceptance of the said student…and the transferability of units and degrees to other institutions is not guaranteed.”(省略、下線は筆者)
つまり当校は, カリフォルニア州においては、大学としての正式認定校ではないので、当校で取得された単位や資格は、他の大学や研究機関では通用するかどうかは、保証の限りではありませんと、はっきり謳っています。つまり州の認定大学ではないと自ら認めているわけです。しかもこうした大切な条文を「法的な事項を鑑み、原文のまま記載いたします。」と、わざわざ日本語への翻訳を拒否しています。これでは日本で裁判沙汰になったとしても、カリフォルニア州の法律(つまりこの英文の解釈)に基づいて裁判が進められる、と言うことにならないでしょうか。アナハイム大学は、日本語へ翻訳し、この情報をきっちりと日本語版で開示すべきだと思います。


なおアナハイム市の公式サイト(anaheim.net)には、地元大学紹介欄(Anaheim at a Glance内)でのアナハイム大学への言及はありません。蛇足ながら、大学の所在地として、なぜアナハイム市の下町を選んだのかを考えてみると、賃貸料が安いだけでなく、“University Center”の件から類推するに、大学事務所が使っている住所、つまり「ステートカレッジ(州立大学)通り」”State College Blvd.“に、その理由があるのではないかと思えます。
つまりアナハイムの北に隣接するフラトン市は、カリフォルニア州立大学フラトン校(California State University, Fullerton)の所在地です。ステートカレッジ通りは、その大学の前を通っているので、付けられた道路の名前ですが、この通りにアナハイム大学の事務所があるのは、いかにも「州立大学」と関係がありそうに見えるからではないでしょうか。でもこれは下種の勘繰りの域を出ませんので聞き流してください。因みに当地ではアナハイム市のステートカレッジ通りと聞けば、建材用の各種タイル等を扱う問屋街を連想させます。実際ステートカレッジ通りの両側には、セラミックタイルや大理石、ウッドフロアリング等の専門店が多数軒を並べています。いかにもビル全体がアナハイム大学関連の建物の様に見える、あの白亜のビルは、そうした問屋街の端の少し奥まったところにあります。
[32806] DR. Barbara Son
名前:大田垣好夫
日時:2008/02/17 08:14
メリー加藤様

アナハイム大学のサイトにある「MBAプログラムの教授陣について」を読んでいて、Dr. Barbara Sonという方の自己紹介にとても違和感を覚えました。自分の住んでいるところを自慢したり、夫の経営する会社を紹介したりと、普通とは内容が変わっていました。そこで現在所属している言う、(教鞭を取っていると言うようにも取れる)、カリフォルニア州立大学ロスアンジェルス校(CSULA)の教員名簿(Faculty Web Directory, www.calstatela.edu/main/faculty.htm)を調べて見たのですが、そのSの欄にはSon, Barbaraの名前はありませんでした。もっとも原文では“(I )am currently at the Department of…at CSULA.)と書いてあるので、教員ではなく職員かもわかりません。ちなみに彼女が指導を担当していたと言うDevry Institute of Technologyは職業訓練学校(trade school)で、深夜などにTVでその学校の宣伝を見かけることがあります。
[32770] アナハイム大学
名前:大田垣好夫
日時:2008/02/15 08:06
「32686」一種の「偽装」ですね

メリー加藤様

アナハイム大学が入居している2階建ての白亜のビルは、加藤様が再確認されている写真と同一のビルです。ただ1事務所と書きましたが、正確には1スイート・オフイスで計4部屋がありました。女性のいた受付の部屋と、奥により小さい部屋が3部屋です。奥の3部屋は使われている様子がありませんでした。

University Centerは「場所の名前」(a neighborhood center) で、当地の大手デベロッパーのアーバインカンパニー(The Irvine Company)が所有、管理しています。ちなみにこのアーバインカンパニーはアーバイン市の土地開発のため、1960年に所有していた土地の一部をカリフォルニア州へ寄贈し、カリフォルニア大学アーバイン校を誘致しました。現在も積極的にアーバイン市の住宅開発を進めていますし、市の商業地区や未開地の大部分はこのアーバインカンパニーが所有、管理していると聞いています。

「32692」LA郡、オレンジ郡の理事

ご指摘の理事の方々は当地の日系社会の名士たちで、お名前を耳にすることもあります。日本以上に肖像権のうるさいアメリカのことですから、こうしてCap and Gown姿で写真が掲載されていると言うことは、ご本人たちの承諾を得ているものと考えるのが妥当の様に思われます。

原忠男氏については、理事長をされているロスアンジェルス国際学園のサイト(www.la-inter.org)にも原氏の記載はありませんでした。

葉山薫氏は、彼が所属している銀行のSEC Fillingの記載では、Dr.ではなくMr.の称号が使われていました。

オレンジ郡日系協会(OCJAA)は、非営利団体で毎月「オレンジネットワーク」というニュースレターを発行していますが、それに載っている役員リストに彼ら3名の名前が見られます。多数の役員の中には M.D.とかD.D.Sとかのタイトルがついた方もおられますが、理事とされる彼ら3名の名前にはDr.の記載は見られませんでした。なおこの協会は当地の日系社会のために、ソーシャルサービスや、講演、募金等のボランティア活動を行ったり、文化教室を開いて日本文化の継承にも尽力されている団体と聞いていますし、活発に活動をされている様です。

「32753」CULA

名門校UCLA と似ているCULAとは、確かに紛らわしい命名ですね。ただこの学校の立地(Inglewood)やターゲットとしている受講生、学校の名前の付け方から推察するに、コーリン・パウエル氏も卒業生と言うニューヨーク市にある公立大学機構CUNY (The City University of New York)を、より意識しているのかも知れません。

当地では無名のアナハイム大学が「日経 大学・大学院ナビ」に広告を掲載していると言うことは、「日本市場」を照準にしているのでしょうね。つまりこの大学の学位にそれだけの「需要」があると言うことでしょうか。悲しい現実です。また善意の受講者たちが「MBA」のために多額の授業料を支払っているのなら残念なことです。
[32754] リンク再掲
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/13 23:38
どうもリンクがうまく、できず、再掲します。

日経・大学・大学院・ナビ


CULA


参考サイト
[32753] City University (of) Los Angeles
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/13 23:26
大田垣 さん

現地実体(実態)をご報告頂いたアナハイム大学(?)は
日経という一流メディアでも取り上げてます。
日経大学・大学院ナビ


さて、お尋ねのCity University (of) Los Angelesは
アナハイム大学と同様にカリフォルニア州のいわば「事業(仮)免許」
を「大学認可」であるがごとき表現をしてます。
それが日本(人)にはわかりにくい。
CULA
CULAの認定について

名門UCLAと紛らわしいーー。


両校とも、下記のごとく「黒」リストに載ってます。
オレゴン州
テキサス州
(アナハイムとランバートの前身=NAPU)

ミシガン州


参考サイト
[32713] アナハイム大学の日本校
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/11 00:33
アナハイム大学にはソニーの創業者(故)盛田昭夫氏の名前を冠とするコースがあります。


他方、アナハイム大学の日本校は盛田昭夫氏の自宅だった「レイケイ」(青山)のよし。


本文中の理事の写真(中)のグッドウイル折口博士の斜め下には「レイケイ代表取締役盛田英夫博士」がいます。また、その父(故)盛田昭夫氏の写真もあります。


「レイケイ」「盛田英夫」で検索すると、色々でてきますが、
巨額の申告漏れや、事業失敗の記事があります。
ソニー創業・盛田家斜陽、資産管理会社228億円申告漏れ
[32694] リンク(こちらの方が適切です)
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/10 11:39
こちらのリンクの方が適切です。
(失礼をしました)

理事リスト(3)
[32693] リンク(やり直し)
名前:メアリー加藤
日時:2008/02/10 11:32
どうもリンクがうまくできてないようです。再度トライします。

理事リスト
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